2012年8月31日金曜日

transformed matrix

特性行列( g- , candy matrix )は、単に候補の一覧表をまとめたもので、たまたま候補が一つであればそのまま解として求められました。これを基本技と呼びました。

 基本技で取りつくしたとき、さらに基本技が使えるようになるまで、特性行列を変換(tranform )します。その方法は、unit (block、row、columnの総称、buddy:相棒とも言います)間での拘束条件を見極めて、あり得ない候補を消去(eliminate)します。特性行列を作るときには、block、row、columnなど単独の拘束条件(1から9の数字が一つずつ入るというルール)は満足していますがunit間に潜む関係は必ずしも満たされているとは限りません。数字配列のランダム性の中に数字のunit間の関係する法則を見出します。

transformed matrix 作るには、まず関係するかどうかの条件を調べます。しかる後、その条件によって、あり得ない候補が消去されます。最後は、基本技によって、決定されます。

前回の問題の第12手目で具体的に見てみましょう。



右上のBlock3において、ピンクのセルの7は、二つしかない候補( pair candidate )で、しかも共に第7列にあります。Block ルールにより、第7列において、このBlockのどちらかのセルに入るので、同列のBlock6、9の空白セルには入りません。Block3のピンクのセルの候補はそのままで、( (1,7)=2678, (2,8)=679 ) 第7列の(5,7)、(8,7)のセルから7が消去され transformed matrix が出来上がります。

しかる後、基本技 R:レッツミーにより白色のセルが埋まります。

transformed matrix作成では、「条件の探索」「消去」のステップを踏み、基本技で決めます。本図では、関係のあるものだけピックアップして書いていますが、実際には、条件を満足するものが多数あり、実際に消去するセルがない場合、また基本技で取れるものがない場合など、むしろそのケースの方が多いのです。 
 
この技は、VbcR と略記されます。Vb はいづれにしても理論(Block)、cは列方向、Rは決め技です。

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