2015年7月25日土曜日

朝日新聞 7月25日 Be数独 ★5 BBB+


今週の問題です。


「Technical Point」 の説明用に今週の問題の別の解き方の例を紹介しています。



私も解いて見ました。


使っている技から見ると、後の解き方に近いようです。

私の鉛筆時間は、26 分で目標時間 51 分を大幅に改善しています。 上級問題★5の方が時間は目標より早く解けるようです。




上図で私の鉛筆時間は 青色のひし形に相当します。

私の実力難易度は、(図を延長して) 90 点に相当することになります。

前回の Consistent Level を使って、段位 に換算すると、この問題が、「準1級」11.6 に相当するのに対して、私の 段位は 「達人」14.0 の域に達しています。ちょっと甘いですかね。

皆さまも、この問題に対しては鉛筆時間を計れば、段位のおよその見当がつけられますが、その原理については、おいおい説明していきます。

また、別の問題で、目標時間を知りたい場合には、その問題の Technical Point の値を知る必要があります。

その計算法の詳しい方法はすでに、他のブログ「ナンプレメモランダム2」などで紹介しています。

さて、

今週の問題の解き方の詳しい説明です。

最初 「ブロッケン」で解けるのは、2か所しかありません。

三手目は、二列目に注目して、 Step 3  ( 7, 2) = 7   ; R   です。 

五手目は、次の図を見てください。

ブロック 4 (中段 左)に注目します。



緑色のセルの値、 3と 8があるので、ブロック4において、赤色の二つのセルが「予約」されます。

青色の二つのセルの 6によって、ブロック 4の3つのセルには 6は入りません。(×6)

したがって、残る白色のセルには、6 が入ることになります。

十一手目まで進むと、また「予約」を使う手に遭遇します。

第5手目は、 Qb (ブロック 4 内の予約)でしたが、今度は Qc (第2列の予約)です。


第2列において、ブロック 4の緑色のセルの数字 2、9 により、2列目の ×29 には入らず、残された 二つの赤いセル が 29 で予約されます。

ブロック 1 において、5 のはいるセルは、白色のセルだけとなります。



最後に、格付け結果ですが、 BBB+ となりました。



















2015年7月18日土曜日

朝日新聞 7月18日 Be数独 ★3 A-


朝日新聞土曜日、Be数独に掲載の問題の分析・解説するブログです。

今週7月18日の問題と解答です。



過去3年間に★3(初心者向け)の問題は、 89題(上図の一番大きいバブル印)も出題されていますが、いずれも「ブロッケン」で解ける問題です。

龍涎ソフトの難易度は、使う技の回数と種類で決まります。★3の問題では、難易度(Technical Pt)=81-表出数(Givens)ということになります。

この問題の表出数は、25ですから、難易度= 56 ということになります。89題中 難易度 56の問題は 28題もあります。

明らかに、この28題には難易度の差があるはずです。龍涎ソフトでは、その差は出てきません。

問題を見ただけではその特徴(差)には気付かないかもしれませんが、実際に解いて見るとすぐに分かります。

私も解いて見ました。



標準時間の算出は、前回示した算式で計算すると、 15.24分ですが、私の場合は、13.8分でした。

「実力検定ナンプレ222題」によるレベルでは、この問題は、 7.9 (四級)の問題ですが、私の実力は、 8.2 (三級)と判定されました。 

そうです。表出数の中に 8の数字が使われていないのです。 このような場合は Givens with lack digit (欠落数字)と呼びます。 28題中に3題あり、今回が三題目ということになります。

他の二題は、2013/8/3 と 2014/3/29 に出題された次の問題です。同じぐらいの時間で解けるかやってみて下さい。少しやさしいはずです。



そればかりではありません。表出数の個数のバラつきを示す標準偏差は、28題中一番大きく 1.39 にも達しています。これは 5 の数字が 5回も出ていることも原因です。

この Lack Digit は、Visual Point(10pt) にも関係します。数字に関するVisual Point は この他sequence digitなどいくつかあります。 

総合評価は、そのためか A class となりました。












2015年7月11日土曜日

朝日新聞 7月11日 Be数独 ★4  BB+


今週の問題、解答と解き順です。


「難易度」と「見た目」から決める 総合格付けは BB+ でした。



さて「解き味」の方は、★4の問題だけあって、先週の★3の問題と同じ Technical  Point 55 でも少し手こずります。

私の鉛筆時間は、15.3 分で 標準時間 14分 より長くかかりました。



さてこの問題は、★4の問題ですが、如何ほどの時間で解けばよいのでしょうか?

標準時間の求め方は前回その原データを示しました。 

近似式として、

         t (sec)=2.4x^2-192x+4140

             T(min)=0.04(x-40)^2 +5       ’where   x= technical point

を使っています。 今回の場合は T= 14 となります。

次に、この問題のConsistent Level を見て見ましょう。



この問題の Technical Point=55 に対する Consistent Level は 7.6 です。
ただし、Level は15段階の「実力検定ナンプレ250題」のデータを使っています。 

私の鉛筆時間 15.3分 は標準時間 14分 より長くかかり、私にはこの問題は、CL=7.3 に相当することが読み取れます。(上図の赤丸)

あなたの鉛筆時間に対する CLを読み取って下さい。 

次の図より、あなたの腕前がどの程度か分かります。




私の腕前は、6級卒業で5級に進級といったところです。

もしあなたが、10分でこの問題を解けば、CL=8.5 なので、2級の腕前ということになります。

このように、たった一題の問題だけで、その問題の標準時間が分かるのみならず、それを解くことにより、あなたの能力まで予測できるという画期的手法の分かり易い説明は、別のブログで公開しています。

数学に興味のある方は是非参考にしてください。























2015年7月4日土曜日

朝日新聞 7月4日 Be数独 ★3 BBB-


今週の問題と解答です。



今週は難易度★3で「見た目」中ほどで 総合格付け BBB- (中級のちと上)でした。



私も鉛筆なめなめやって見ました。


金魚のウンコのような白丸は、「次の一手」の見つけ難さを表す指標です。この値が100%でありば、「ブロッケン」では見つけられません。(前回の★5では最初99%だいでした)

この問題の標準時間は、14分です。この時間推定は、「世界標準ナンプレ」の300題を解いて求めたものを使っています。




私の鉛筆時間は、11.7 分ですから、標準時間を上回りました。私の腕前からすれば、少しやさしい問題であったようです。 

皆さんも鉛筆なめなめをやって見てください。 

結果を次の図に照らし合わせてみると、あなたの腕前が分かります。



前回、導入した Consistent Level (CL ) が分かります。

赤丸は標準時間 14分に対する CL=7.6 と 私の鉛筆時間11.7分に対する CL=8.2 の点です。

この問題は、CL=7.6 の問題 (四級)ですが、私のやった時間なら CL=8.2 (三級)の問題が標準だということになります。

そのからくりは次の図をみれば分かります。



この表には、例として3冊の本から求めた TPCL 曲線 (TP vs CL )が示されています。

この近似曲線を使って相互に共通のConsistent な Level が設定できます。

Consistent Level とそれぞれの本によって違ったランクも関連づけることができます。

今回のCLの計算には、「ナンバープレース222題」の Rankを使いました。

Consistent  level と Rankの関係は次のようになっています。

   
これより、7.6 は 4級に相当し、8.2 は 3級に当たります。( CL は四捨五入した値を示しています。したがって小数点は切り捨てて表に当てはめて下さい。)

あなたの計測時間では、いかがな 段位になったでしょうか?