2015年9月5日土曜日

朝日新聞 9月5日 Be数独 ★4 BB+

暑かった夏の日もようやく収まりそうです。

今週の朝日新聞Be数独の問題は、秋の訪れに相応しい小粒の萩の花を思わす★4中級の問題です。

今週の解答と解き順です。

第2手目と第16手目に「レッツミ」を使うことになります。どちらも上の図を見比べると容易に解が分かります。

この問題の目標時間は、 18分 です。(上図の右上にプリントされています)

私も解いて見ました。 何と丁度 18分 (3秒違い)でした。

なお、鉛筆時間の記録は別のソフトを使っています。


コンピュータ・シミュレションの結果(小さい丸、font9)と私の鉛筆時間(大きい丸、font11)を合わせて書いています。

コンピュータ・シミュレションは、今回から新しい表現を採用してます。

数独の次の一手を決めるのには、技の種類と決め技(基本技4つ)です。これまでは、「ブロッケン」を基準とした技の種類による 技術点だけで 一手の難しさ(Difficaltiness)を決めてきました。

今回から基本技の見つけにくさを加味した難易度の表現を採用しました。

例えば、今回の問題で基本技の見つけにくさをバブルの大きさで表すと次の図になります。


この問題では25手ぐらいまで、見つけにくいですが、終盤になると、勾配が緩やかになり、見つけやすくなります。

この問題では、偶然、最終所用時間は一致しました。

だから、他の問題に対する目標時間は、次の赤い太線のようになります。


なお、この問題は Consistent Level 8.4、 「3級」相当のものです。

これまでの出題問題の中では、中間といった所です。





最後に、総合格付けですが、BB+  となりました。


もう少し数字配置を工夫すれば、Visual Point は上がります。おしいですね。









2015年8月29日土曜日

朝日新聞 8月29日 Be数独 ★3  A-


朝日新聞8月29日Be 数独の問題を分析しました。

問題の解答および解き順です。



この問題は、★3レベルで Consistent Level  は 7.6 の問題です。

世界標準ナンプレ300 の段位では、「4級」ということになります。

この問題の目標時間は、 14分です。

今後解答表の右上の欄に表示することにします。

私もやってみました。 10分(596s)で解けました。

表出数の数字分布の差があるので頻出数の多い順から解くと驚くほど早く解けます。




この問題をベースにして、私のレベルを推定してみました。


太い赤い線がそれに相当し、私の Consistent Level は 8.9ということになります。

段位に直すと「3級の上」です。

最後に、格付け表です。 格付けは A- となりました。





2015年8月25日火曜日

朝日新聞 8月22日 Be数独 「総括」編


今回の6問の格付けをプロットしました。第6問だけが飛びぬけています。



ここ2年間のBe数独の私の「鉛筆時間」をプロットしました。大きいバブルが今週の問題に対応します。








私の鉛筆時間と目標時間と比較してみました。




2015年8月24日月曜日

朝日新聞 8月22日 Be数独 「次の一手」編


今週は、6題の出題でした。

解答表を6題続けて掲載します。

この解答表の内、「次の一手」を調べるには、右上の盤面(Fig.A)のFinal Answer と解き順を示した(Fig.B) を使います。

「次の一手」の使い方を説明します。

① 「行き詰った」場合

 すでに埋まっているあなたの答えの数をかぞえ、「次の一手」に相当するセルの位置をFig.Bより、また解をFig.Aより求めます。

使用する技は、Fig.B のセルの色を参考にします。

もし、「次の一手」が納得いかない場合には、第一手から順に、Fig,B,FigAの答えとあなたの答えを比較してみてください。あなたの答えの順番が違う時は、その時点での解答表の答えが「次の一手」になります。 「見落とし」や「やり方の違い」によって順番が変わったときに起こりますが、間違いではありません。

② 「破綻」した場合

どこかに誤った答えを入れてしまった場合に起こります。

Fig.A とあなたの求めた答えを比較して、一致しない所をチェックします。(鉛筆で消してもOKです)

あとは①の場合と同じです。



第1問(ya-8-22-1)  目標時間  8分14秒


第2問(ya-8-22-2)    目標時間  14分


第3問(ya-8-22-3)  目標時間  16分34秒

第4問 (ya-8-22-4)    目標時間  16分34秒



第5問 ( ya-8-22-5)      目標時間 32分




第6問(ya-8-22-6)    目標時間60分

この問題は第1手目、第2手目が難しいので、参考図を付記しました。


































2015年8月8日土曜日

朝日新聞 8月8日 Be数独 ★4 BBB-


今週の問題(★4)の 数独マット です。


 このマットの中から、連続するどの 3×3 ブロックを切り取っても、今週の問題と同じ難易度の数独が作成できます。

ただし、数字変換を行い、少しだけ美しい数独になっています。(Visual Point が 5point アップ)

次は、数独アバター です。対称・回転による7種類のアバターです。






次はブロック交換によるアバターですが、点対称ではなくなります。





これらの問題のあなたの鉛筆時間は、ほぼ同じと考えられますので、2,3 問題解いて見て比較してみてください。

さて、今週の問題と次の一手です。



 ★4 の問題ですので、「ブロッケン」だけでは解けません。11手目あたりから「レッツミー」を3回使います。

今週の問題の Target Time は、 18 分(1078sec) で 「3級」の段位に相当するものです。

私の鉛筆時間は、 16分(949sec) でした。 段位は「2級に近い3級」といったところでしょうか。




これまでの出題から、次のグラフをまとめました。


理論的に「目標時間」を決める方法についての話は、この図から始まります。

この図からは、「★の数が多いほど鉛筆時間は長い」ことや「Givens(表出数)が多いほど鉛筆時間は短い」ことの傾向が読み取れます。

では 一体どのようにして、表現するのでしょうか? 

最後は総合格付け表です。






2015年8月1日土曜日

朝日新聞 8月1日 Be数独 ★3  BB

朝日新聞8月1日掲載Be数独の問題の追加情報を提供するブログです。

「難易度」については、★3と明記されていますが、この問題に対するさらなる情報である「見た目」や「解き味」 それに数独「総合格付け」などの情報については、どこにも全く触れられていません。

それは、一部のマニア(ナンちゃんと呼びます。なんちゃって!)や問題作成者以外には全く関心がないからです。

しかし、「目標時間」の情報は違います。一応、初心者でもこれが示されていると問題を解く時の励みとなります。

さらに、「あなたの鉛筆時間」からあなたの実力レベルや段位などが分かれば、問題を解く意欲がいっそう増す事でしょう。

「一問解くだけで?」といい加減な占いのように思われるかもわかりません。データは多いほど確率的に信頼度は上がることでしょう。

今回は、あなたの”現時点”での鉛筆時間を確かめるために、ちょっと違った、似た問題を提供します。

二、三問解いて見て、平均鉛筆時間でもって、推定すればさらに精度のよいあなたの実力が分かります。



今週の問題と解答、解き順です。


総合格づけは  BB でした。


私の鉛筆時間は、12.5 分 で、目標時間 18 分を少し上回りました。



そのため、私の実力難易度は、63.7 となります。





「実力検定ナンプレ250題」の段位評価では、この問題は、 3 級(CL8.4)相当の難易度の問題であるのに対して、私の 段位は 準2級(CL9.7)ということになりました。


さて、この問題と似た数独を提供します。

次に示す例は、数独マットと数独アヴァターと呼ばれるものです。

数独マットは次のようなものです。




 上のマットから 任意の3×3ブロックを切り出しても同じ種類の数独になります。

元の数独を回転移動しても同じ数独が得られます。



これらを 2、3 個を解いて平均鉛筆時間を求めるとさらに正確なあなたの実力が分かるでしょう。

数独マット数独アヴァターについて興味のある方は別のブログに詳説しています。



























































































2015年7月25日土曜日

朝日新聞 7月25日 Be数独 ★5 BBB+


今週の問題です。


「Technical Point」 の説明用に今週の問題の別の解き方の例を紹介しています。



私も解いて見ました。


使っている技から見ると、後の解き方に近いようです。

私の鉛筆時間は、26 分で目標時間 51 分を大幅に改善しています。 上級問題★5の方が時間は目標より早く解けるようです。




上図で私の鉛筆時間は 青色のひし形に相当します。

私の実力難易度は、(図を延長して) 90 点に相当することになります。

前回の Consistent Level を使って、段位 に換算すると、この問題が、「準1級」11.6 に相当するのに対して、私の 段位は 「達人」14.0 の域に達しています。ちょっと甘いですかね。

皆さまも、この問題に対しては鉛筆時間を計れば、段位のおよその見当がつけられますが、その原理については、おいおい説明していきます。

また、別の問題で、目標時間を知りたい場合には、その問題の Technical Point の値を知る必要があります。

その計算法の詳しい方法はすでに、他のブログ「ナンプレメモランダム2」などで紹介しています。

さて、

今週の問題の解き方の詳しい説明です。

最初 「ブロッケン」で解けるのは、2か所しかありません。

三手目は、二列目に注目して、 Step 3  ( 7, 2) = 7   ; R   です。 

五手目は、次の図を見てください。

ブロック 4 (中段 左)に注目します。



緑色のセルの値、 3と 8があるので、ブロック4において、赤色の二つのセルが「予約」されます。

青色の二つのセルの 6によって、ブロック 4の3つのセルには 6は入りません。(×6)

したがって、残る白色のセルには、6 が入ることになります。

十一手目まで進むと、また「予約」を使う手に遭遇します。

第5手目は、 Qb (ブロック 4 内の予約)でしたが、今度は Qc (第2列の予約)です。


第2列において、ブロック 4の緑色のセルの数字 2、9 により、2列目の ×29 には入らず、残された 二つの赤いセル が 29 で予約されます。

ブロック 1 において、5 のはいるセルは、白色のセルだけとなります。



最後に、格付け結果ですが、 BBB+ となりました。



















2015年7月18日土曜日

朝日新聞 7月18日 Be数独 ★3 A-


朝日新聞土曜日、Be数独に掲載の問題の分析・解説するブログです。

今週7月18日の問題と解答です。



過去3年間に★3(初心者向け)の問題は、 89題(上図の一番大きいバブル印)も出題されていますが、いずれも「ブロッケン」で解ける問題です。

龍涎ソフトの難易度は、使う技の回数と種類で決まります。★3の問題では、難易度(Technical Pt)=81-表出数(Givens)ということになります。

この問題の表出数は、25ですから、難易度= 56 ということになります。89題中 難易度 56の問題は 28題もあります。

明らかに、この28題には難易度の差があるはずです。龍涎ソフトでは、その差は出てきません。

問題を見ただけではその特徴(差)には気付かないかもしれませんが、実際に解いて見るとすぐに分かります。

私も解いて見ました。



標準時間の算出は、前回示した算式で計算すると、 15.24分ですが、私の場合は、13.8分でした。

「実力検定ナンプレ222題」によるレベルでは、この問題は、 7.9 (四級)の問題ですが、私の実力は、 8.2 (三級)と判定されました。 

そうです。表出数の中に 8の数字が使われていないのです。 このような場合は Givens with lack digit (欠落数字)と呼びます。 28題中に3題あり、今回が三題目ということになります。

他の二題は、2013/8/3 と 2014/3/29 に出題された次の問題です。同じぐらいの時間で解けるかやってみて下さい。少しやさしいはずです。



そればかりではありません。表出数の個数のバラつきを示す標準偏差は、28題中一番大きく 1.39 にも達しています。これは 5 の数字が 5回も出ていることも原因です。

この Lack Digit は、Visual Point(10pt) にも関係します。数字に関するVisual Point は この他sequence digitなどいくつかあります。 

総合評価は、そのためか A class となりました。












2015年7月11日土曜日

朝日新聞 7月11日 Be数独 ★4  BB+


今週の問題、解答と解き順です。


「難易度」と「見た目」から決める 総合格付けは BB+ でした。



さて「解き味」の方は、★4の問題だけあって、先週の★3の問題と同じ Technical  Point 55 でも少し手こずります。

私の鉛筆時間は、15.3 分で 標準時間 14分 より長くかかりました。



さてこの問題は、★4の問題ですが、如何ほどの時間で解けばよいのでしょうか?

標準時間の求め方は前回その原データを示しました。 

近似式として、

         t (sec)=2.4x^2-192x+4140

             T(min)=0.04(x-40)^2 +5       ’where   x= technical point

を使っています。 今回の場合は T= 14 となります。

次に、この問題のConsistent Level を見て見ましょう。



この問題の Technical Point=55 に対する Consistent Level は 7.6 です。
ただし、Level は15段階の「実力検定ナンプレ250題」のデータを使っています。 

私の鉛筆時間 15.3分 は標準時間 14分 より長くかかり、私にはこの問題は、CL=7.3 に相当することが読み取れます。(上図の赤丸)

あなたの鉛筆時間に対する CLを読み取って下さい。 

次の図より、あなたの腕前がどの程度か分かります。




私の腕前は、6級卒業で5級に進級といったところです。

もしあなたが、10分でこの問題を解けば、CL=8.5 なので、2級の腕前ということになります。

このように、たった一題の問題だけで、その問題の標準時間が分かるのみならず、それを解くことにより、あなたの能力まで予測できるという画期的手法の分かり易い説明は、別のブログで公開しています。

数学に興味のある方は是非参考にしてください。