2014年3月23日日曜日

朝日新聞 3月22日 Be数独 ★4 BB-

朝日新聞3月22日の別刷Be数独の問題と解答です。


コンピュータと鉛筆で解いて見ました。


それぞれの解き順の一例です。



セルにつけた色は使用する技を示しています。
         
                白色(White)・・・「ブロッケン」(Hidden Single) 
                青色(Blue)・・・・「レッツミ」(Hidden Single of Row)
                                           黄色(Yellow)・・「レッツミ」 (Hidden Sigle of Collumn)
                ピンク色(Pink)・・・「いずれにしても理論」(Locked Candidate)
               赤色(Red)・・・・・・「予約」(Hidden Pair)

この色ずけは、上のグラフのマーカーの色に対応しています。

例えば、鉛筆の場合には、第2手でもう「いずれにしても理論」を使っています。この問題では、「ブロッケン」でとれるのは、2つしかありません。

コンピュータの場合には、この二つを取り、さらに第二手(7,8)=7 を使って、第三手(8,4)=7 がきまりますが、もう「ブロッケン」でとれる所はなくなり、第4手は、「レッツミ」を使います。

Step 4 (4,6)=2


あとは、「ブロッケン」で全部決まります。

今回の問題は★4で少し時間がかかるでしょう。

★4の出題は、ここ2年間、2012年3月31日以来の全出題問題 116問の内 31例あります。

今年に入っては 3例目ですが、その中でもやさしい部類に入ります。





図を見ての通り、今回の問題は、コンピュータ・ソフトによる解析では、★4と★3が丁度4題ずつの同じ「技術点58」のところにあります。★4の問題は「Very Easy」と完全に一致しています。(緑と青の棒グラフ)つまり「ブロッケン」だけでは解けないで、「レッツミ」の技が必要とされるということです。コンピュータは、見落とすことなく、まず「ブロッケン」を取りつくします。鉛筆では、技の探す順序によって大幅に時間がかかってしまうことでしょう。

今回の例では、コンピュータでは、 第5手目で初めて「レッツミ」を使いますが、鉛筆では、第2手目に「いずれにしても理論」で、第5手目の (4,6)=2 を見つけています。これは、コンピュータの第2手目の 7 に行く前に見つかるもので、1から順に調べていくからです。

解き順は、初心者と上級者で違うでしょうし、正確にシミュレーションをするには、こんなやさしい問題でもまだまだ検討が必要です。


最後に「見た目」を含めた総合評価です。「芸術点」は27点と大変低い点数で、総合点85点は、BB-の格付けになりました。いま一度最初の原図を見ていただければその理由もわかると思います。このような図からは、対称性以外に作者の美意識を見出すことができません。










         
















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