2015年6月27日土曜日
朝日新聞 6月27日 Be数独 ★5 BBB+
朝日新聞 6日27日Be数独掲載の上級★5の問題をやさしく解説します。
今週の問題と解答、それに「次の一手」解き順です。
また、格付け結果は、 BBB+ となりました。
今回の問題は最初の5手目までがポイントです。
まず、一手目は STEP 1 ( 2, 3) = 1 B : Hidden Single of Block 1 「ブロッケン」で簡単に決まります。
二手目から五手目までは、次の図を参考にしてください。
図の説明です。
数独の技には、決め技(basic)四種類B,R,C,M と 仕掛け技(deform)があります。
V,Q,Gなどは仕掛け技で、この技だけでは決まらず、この後必ず決め技で決めます。
その様子を、記号 Qc B (二手目)などで表します。
Qcは、3列目の「予約」(ピンクのセル二つ)の仕掛け技をかけます。その元となるのが、緑色のセルの 6、7 です。
そして、青色のセルの 4により、ブロック 7 の白いセルが 決め技 Bで決まります。
3手目、4手目も同様に決まることがこの図から分かります。
5手目は、決め技 R です。
私もやって見ました。
今回は、早い段階で 5手目までを通過したため鉛筆時間が大幅に短縮されました。
PCの標準時間は、次のBookの300題の解析結果から求めています。
この★5の問題は、いわゆるワン・コイン・ブックなどで見受けられる「段位」とか「IQ」などのレベル表示とはどのようなレベルに対応するものなのでしょう。
新しく Consistent Level を導入します。 この Consistent には、連続する(4.7級のような)という表示といろいろあるレベル表示に共通の矛盾しないという意味を含めています。
例えば、「実力検定ナンプレ250問」(コスミック出版)では15のレベルからなる250問が出題されています。
この本の問題を解いて求めた Consistent Level が次のような図です。
今回の問題の Technical Point は、67 ですので、Consistent Level =10.5 であり、2級と準1級の丁度中間ということになります。
では、この問題を、半分以下の時間で解いた私の実力は如何ほどのものか?
実は、「達人」の域に達していたのです。その方法は次回に報告します。興味ある方は、今週の問題をストッポッチで時間を測って解いて見てください。あなたの実測時間からあなたの腕前が分かります。(上図のTPvsTT曲線と組み合わせて求めます)
では、次回の方法の解説をお楽しみに。
2015年6月20日土曜日
朝日新聞 6月20日 Be数独 ★3 BB
6月20日 Be数独の問題と解答と解き順です。
過去3年の★3の問題 87例の難易度の分布です。
難易度は、 53~61 にまたがり、その平均値は、 56 です。
今回の問題は、難易度 55 ですので、平均よりやややさしい目ということになります。
私の鉛筆の結果は 668sec で、目標時間の 896sec より少し早くなりました。
図の「解き味」プロットやPCシミュレーションの説明は、前回と同じなので省略します。
また、「見た目」を踏まえた格付け結果は、 BB でした。
さて、この問題のレベルを、いわゆる段位で見れば、どのようなものでしょうか?
上の図は、目標時間と段位を各問に表示したワン・コイン・ブックより作成したものです。
「世界標準ナンバープレース222題」から推定したこの問題の目標時間は、896秒(約15分)
ですので、段位は「6級」相当の問題ということができます。
では、私の鉛筆タイムの 668秒(約11分)は、もう少し段位が上がるはずですが、どの程度なのでしょうか?
その推定には、Ryuzenソフトの難易度(Technical Point) の考え方が必要になります。
問題の「難易度」と実際にやってみた「時間」からプレーヤの腕前「段位」を推定する画期的な方法の具体例は次回になります。
2015年6月13日土曜日
朝日新聞 6月13日 Be数独 ★4 BBB
今回は、今週の出題問題と同程度の問題が掲載されているナンプレ本のレベル検索の結果を紹介します。
今週の問題と解答と解き順です。
今回の出題は、★4のこれまでの出題 47題のほぼ平均的な位置にあります。
47個の分布を示した図で、横軸は 難しさ指標のTechnical Point、縦軸はその個数です。
今回の問題は、Technical Point= 60 です。
私の鉛筆時間とPCによる目標時間推定結果です。
奇しくも、今回は両者の達成時間はほぼ一致しました。
本来 ★4の問題は、PCソフトでは、「ブロッケン」の他に「レッツミ」を使えば解けるのが大半で、今回も 15手目に「レッツミ(行)」、25,27,28手目に「レッツミ(列)」を使って解いています。
しかるに、私の鉛筆では、「いずれにしても理論」や「井桁理論」などを使い切り抜けています。
とにかく30手ぐらいまではPCではありえない凡ミスの見落としを、これらの技で何とかしのいでいるのが分かります。
右下がりの「解き味」曲線からはこの様子がよくわかります。
総合ランクは今回も BBB(中の上)でした。
さて、今回の問題と同レベルの問題を、Ryuzen登録のほぼ100冊からのナンプレ本から検索しました。
今回の問題は、Technical point 60 なので、±2 point の範囲に、本のレベルの平均値が存在する本が該当します。
本の題名とその本のなかのレベル表示 とその個数です。つまり、最後の世界水準ナンプレでは300題掲載されていて、その中の Medium レベルの問題 54題の平均値が 58~62に存在することを示しています。
帯グラフの右端、左端はレベルの最大値、最少値を示しています。緑の範囲にはデータの68%が含まれます。
次回には、鉛筆時間がどのレベル(段位?)に相当するものなのかの推定例を示します。
2015年6月6日土曜日
朝日新聞 6月6日 Be数独 ★3 BB-
今週の問題と解答と解き順です。
今週の目玉は「解き味」を探る新しい試みです。
上の図の金魚のウンコのような丸印が「次の一手の見つけ難さ」を表す指標です。
最初の30手ぐらいまでは少々見つけ難いですが、以降は急速に見つけやすくなり、最後の7手はどこをとっても決まります。
直線状の白丸がPCの技による進行時間です。「ブロッケン」だけで解けるので、目標時間 828秒の均等配分になっています。
所々に色付きの折れ線は、私の鉛筆なめなめです。使った色は、最初の図に示した「ブロッケン」以外の技に対応しています。今回も「世界標準」を達成しました。
今回の格ずけ表です。
相当やさしい問題ですね。
過去3年間の全問題 178題を分析しました。
赤い帯の部分は、データの 68%がこの範囲に入る領域を示します。
今回の問題では、Technical Point 55 なので、(最初の図に書いてあります)、★3としては標準的より少しやさしい問題と言えます。
次週はこのレベルの問題は、他のナンプレ本のどのレベルに相当するのかを RyuzenのDatabaseより探ります。
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