朝日新聞7月27日Be数独掲載の「難易度」★5の問題のやさしい解き方を解説します。
最終結果と解き順です。
Fig.1 Final answer
Fig.2 Order and Strategy used :
White cells as Implicit Single of Block
Blue cells as Implicit Single of Row
Yellow cells as Implicit Single of Collumn
Red cells as Implicit Pairs
今回の問題の特徴は、第一手にあります。第一手を見つけるのに、全体の27%の時間を要しています。
解き順は次のような経過をたどるでしょう。
Fig.3 Time Simulation for solving puzzle
第一手は、基本技「ブロッケン」「レッツミ」「マスミ」のどれも使えません。「予約」を使います。
Fig.4 First step : Implicit pair of Block 7.
下段の3つのブロックにおいて、7行目、9行目にある 緑色のセルにある 7、8 により、左端のブロック(Block 7 )のピンクの2つのセルには、78 のいづれかが入ることが「予約」されます。
そのため、Block 7で、1 のはいるセルは、白色のセルだけで、青色の1による「ブロッケン」の技で (9,3)=1 が決まります。この技を ”QbB” で表します。
第二手は、”QbC” で (3,1)=1 で決まります。
Fig.5 Step 2 : Impricit pair of Column 1
第一手と第二手は入れ変わってもかまいません。
また、第一手が決まった後では、「ブロッケン」で、Block 1 の白いセルが決まると考えることができます。
以降は、「ブロッケン」以外の基本技を使う場所が、15,18,20,31,36手目に表れます。(Fig. 2)
今回の出題は、2つのセルを2つの数字で占有する「予約」の技を第1手目に使うものでした。この技は、「定員確定の法」や「二国同盟」とか「Hidden Pair」と呼ばれています。”Ryuzen”ソフトでは、「Implicit pair」と呼び、記号で ”Q” で表しています。 Qには、 Qb(Block)、Qr(Row)、Qc( Column)の3種類あります。
さらに上位の技として、「Implicit Triple」、 ”L” は、3つのセルを3つの数字が占有するものです。Q が (number,place)=(2,2) の一通りの組み合わせしかなかったのに対し、 Lの技では、(2,2,2)(2,2,3),(2,3,3),(3,3,3)などの複数の組み合わせがあり、見つけるのが格段と難しくなります。
実例を次のブログに掲載しています。これが難なく(時間がかかっても)解ければ、もう上級者といえるでしょう。
http://kmatsu4.blogspot.jp/2013/07/l-search-memorandam-8example-of-lc.html
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