2013年5月25日土曜日

朝日新聞 5月25日 Be数独 ★3 BB

朝日新聞5月25日 Be 数独の数独解析ソフト「龍涎」による分析結果を紹介します。


「龍涎」では、「難易度」と「見た目」の両面から数独パズルを格付けします。

この問題では、   格付け   BB 、   総合点  89 点
            (技術点 57 点、芸術点 22 点、 創造点 10 点)
となりました。
              



過去の出題と比較して、「見た目」はかなり悪いことが分かります。一方「難易度」は★3の問題としては上級のものです。

 ★3を小学生に例えると、小学5年生といったところでしょうか。

「解き味」をシュミレートするとこんな感じになります。初心者用の問題(Beginner)ですので、とにかく単調です。

「ブロッケン」という技だけで解けますし、解く道筋は、933万通りもあります。

黄色の塗りつぶしは、懸賞二重枠ですが、終盤にあるのはいいとして、連続して配されているのは、確認の意味での出題ポリシーなのでしょうか?

最終状態です。


「次の一手」として、埋められていく順番の一例を示しました。



2013年5月23日木曜日

超難問ナンプレ AAA4 表紙 A-

超難問ナンプレ AAA 4 表紙ナンプレの解き方を解説します。


                「超難問ナンプレ15」 79番  作・尾崎枕 

Final answer

Order and Strategy


「解き味」はこのようになります。


この問題には、いくつかの関門があります。

Step 7

 Step 8の段階です。緑色の数字より、9列目の67が予約されます。


 


Step 13 終了時点のCandy matrix です。



9行目の Block8 において、127 が予約されます。他のBlock8のセルの127は消去されます。
したがって、 4列目で27 が予約されます。





Step 15


Step 16


 Step 17





2013年5月18日土曜日

朝日新聞 5月18日 Be数独 ★4 BBB-

朝日新聞5月18日Be数独の解法を解説します。


「難易度」と「見た目」は、過去70題の中では、下図の位置にあります。


「難易度」は、★4の中では難しい方で、「見た目」はあまりよくはありません。

Final answerです。

解のもとまる順番と使用する技の図です。



行き詰まったときには、次のグラフを参考にしてください。使用する技は順番表と対応しています。 
                白色 「ブロッケン」
                青色 「レッツミ(行)」
                黄色 「レッツミ(列)」


この問題では、3手目、15手目の「レッツミ C 」と 13手目、14手目、23手目、31手目の「レッツミ R 」がポイントです。すべて簡単な基本技ですが、R と C の数が多いことが★4の中でも上位にランクされる理由になっています。

これらの手筋の説明図を示します。

第3手目


第13手目


第15手目



この後、二か所 R の場所が表れます。

2013年5月16日木曜日

文藝春秋 6月号(2013) ★3 A

毎月発行される「文藝春秋」には、読者層を考慮したやさしい数独が掲載されています。今回は5月10日に発売された6月号からその「難易度」を探って見ましょう。

タイトルには、「難解考えるパズル」となっていますが、誤解されるといけないので省略しました。レベルが書いてないので、朝日新聞Be数独の過去1年に出題された69題に当てはめてみました。


文藝春秋6月号の問題は、朝日新聞では、最も出題の多い(1ケ月に2題)★3に相当することがわかりました。

あまり考える所はありません。

第1手目からして、こんなにたくさんの取れる場所や数字があります。この数を、 Number of Entrance といいます。


セルに着いた色は、基本技の種類を表しています。赤色の文字の表出数と見比べ確認してください。

それ以後、考える暇を与えずどんどんと埋まっていきます。

答えが埋まっていく順番です。



最終の答えは次のようになります。


この問題は、「初心者」向けのやさしいものですが、「見た目」はよく、懸賞の二重枠の位置も妥当な所になっています。

2013年5月11日土曜日

朝日新聞 5月11日 Be数独 ★3 BB+

 朝日新聞 5月11日掲載のBe数独を取り上げます。




今回は★3の問題です。過去1年間で、★3の出題は一番多く、33題あります。このうち、技術点が、55~57点の問題が、それぞれ 9題で計27を占めます。


「見た目」のパットしません。

あまりやさし過ぎるので、Final Answer の掲載は省略しますが、「解き味」は単調に次のような感じになるでしょう。

直線は、「難易度」に相当する技術点( Technical point )の手数( Step )ごとの累計を表しています。使用される技は、B: Implicit Single of Block 「ブロッケン」だけなので、1 point づつが加算され、合計56 pointになります。

段差のある折れ線は、PCソフトによる計算時間の経緯に相当するもので、これまで示してきたおなじみの図です。

2013年5月9日木曜日

数独通信 Vol.24 25×25ナンプレ

数独通信Vol.24 2013年春号96番の大型ナンプレ(25×25)の解法を紹介します。



  96番 Hard ☆☆☆  作・まいなすよん  「注意力というよりヤケクソリョク」

  Very Easy ,  722.57s ,   Givens  260 ,   Empty cell   365


     Final answer
                              


Order and Strategy


コメントにあるように、基本技ばかりといえども、これだけの数があれば、まさに「ヤケクソ」のなるでしょう。

72手目に初めて、(4,9)=1 R 「レッツミ(行)」が表れ、153手目に (3,4)=10 C 「レッツミ(列)」が出てきます。

この解答例では、できるだけ人間が解く(Pencil Work)のと同じ順番で解く方法(B2 search process) を採用しました。 http://kmatsu4.blogspot.jp/2013/02/searchprocesschoice.html


2013年5月8日水曜日

数独通信 Vol.24 懸賞数独 3

数独通信2013年春号Vol.24の懸賞数独 3 (p63)を紹介します。


                 Hard ☆☆☆  作・福神ヅケ

                 Beginner 19.07s  Givens  96, Empty Cells   160 

9×9 のノーマル・ナンプレより一回り大きい16×16 のタイプなので、少しややこしいですが、使う解法は、全く同じものです。



Final answer です。答えは、明るい黄色から赤色のセルに順に埋まっていきます。


解の決まる順番が160番まで青色の数字で示しています。赤色の数字は表出数です。セルの色はすべて白色なので、使用する技はすべて、B: Implicit Single 「ブロッケン」ということになります。

懸賞の二重枠は、   (8,7)=2  144番目 と (7,11)=6 157番目に決まります。

2013年5月7日火曜日

数独通信 Vol.24 懸賞数独 2

数独通信2013年春号 Vol.24 P62 の懸賞数独2 の解き方を解説します。

      
                 レベル Medium ☆☆☆   作・桑田昌英

   Final Answer (Fig.A)


  Determined Order (Fig.B) 


                 Red Digits with Large Font : Givens
                                               White Cells  :  Implicit Single of Block ,B
                                               Yellow Cells : Implicit Single of Column , C
                                               Blue Cells     : Implicit Single of  Row , R
                                               Green Cells  :  Explicit Singles  , M

Fig.B より、第4手目から第7手目まで、最初の難関の初心者には見つけにくい「マスミ」の技が登場します。

まず、第4手です。

Block 4の白いセルには、グリーンのセルで示した数字があるため (4,1)=2 が決まります。白い数字は、すべて表出数なので、これが第1手に来てもおかしくありません。

第4手で 2が入った後の Candy Table です。



緑のセルは、第4手~第7手目までは「マスミ」で決まるのが分かります。よく見ると第7手目の (8,8)=8 も第1手に来てもいいことが分かります。

第9手目~第12手目も次の Candy table を見れば、容易に分かります。




第13手は、第2列の 4 に注目します。表出数の 4 と今決まった (7,8)=4 により、(9,2)=4 が決まります。

懸賞の二重枠は、42手目、54手目と妥当な位置にあります。