このブログは、ナンプレの指南書でもないし、解説書でもない。私には、おそらくわたしだけしか知らないと思っている知識を、それ見よがしにひけらかそうと思う気持ちは全くない。私が、図らずも経験してきた拙い人生のなかで、そういったことは、意図してきたことと正反対の効果しか及ぼさないことを学んで知っている。だから、これは単なる備忘録にすぎなく、タイトルにもはっきりとそれを謳っている。
サマセット・モームならきっとこんな切り口で書きだすに違いない。日本において、モームが一時期ブームとなったのは、その内容の面白さもさることながら、中野好夫さんの75調の名訳によるところが大きい。「モームとは俺のことかとモーガンいい」大学生の教読本、受験生の必読書、予備校のテクストなど、モームは好んで読まれていた。もう半世紀も前のことである。
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